バルセロナの旅  5

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 サンツ駅に無事到着した。バルセロナでは一番大きな駅らしい。とても広い。明日の切符の予約をど こでとったらいいものか、全然検討がつかない。

 つまり、「みどりの窓口」に行きたいのだけれど・・・・・・????。目の前の窓口で、スマホの「しゃべって翻訳」の機能を使ってみた。スマホだけでは応答がない。成田の空港でレンタルしてきたWiFiの接続をした。うまく機能した。「明日のバレンシア行きの切符を買いたいのですが、場所はどこですか」と。スマホでスペイン語に。画面を窓口の人にそのまま見せた。英語で「17~21です」と答えか゛帰ってきた。あーっ良かった。17~21の窓口は行列ができていたが、並んだ。この時のために前もって列車番号、行先、出発時間、明日の日付、を記入した用紙を用意しておいた。

 その用紙を見せながらあとは指さし、片言英語だ。
しかし、応えは「Today  Only!」と。 え~!!    今日の分しか買えないの!!      そんなのないよ!!
ためしにもう一度,並んで対応してみた。返ってくる応えは同じだった。 も~う!!  
 朝かなり早く来て当日乗車券を買うしかない。明日はやはり、こんなに並んでいるのだろうか。座席指定はちゃんととれるのだろうか。色々な不安がよぎった。前もってスペイン鉄道のユーレイルパスは買っているが、それを有効にする手続き(ヴァリデーション)も必要なのだ。疲れがどっと戻ってきて,レストランを探す気持ちも萎えた。


 切符売り場反対側の、セルフサービスのレストランに入った。自分で好きなお皿を取り、まとめて支払う方式だ。簡単でいい。パエリア風やきそば、サラダ、白身魚とモロッコインゲンのソテー、フルーツの盛り合わせ。それに残念ビール。

 黙々と食べていたら、隣に座っていた若い女の子が、私たちに話しかけてきた。
「日本人?」・・・・・・「うん、そう。」・・・・・「どこから来たの」・・・・「東京の板橋」
「わたし、日本に一年ぐらい暮らしたことあるよ」・・・・「どこで」・・・・「愛知で」・・・・と話しが始まった。彼女は母親と二人で軽食をとっていた。母親は全く日本語がわからない。父親は日本人であること。父親とは離婚(?)し、今は母親と二人でバルセロナ近郊の街で暮らしていること等を
話してくれた。さっきのバレンシア行きの切符の予約の件を話してみた。「それは今日は日曜日だからよ。日曜日は切符の予約売り場はお休みなの」とサラリと答えた。
 な~んだ、そういう理由がこの国には存在するんだ。そういえばホテルの前のカルフールのスーパーも市場もデパートもみんな閉まっている。クリスマスの25日、ボクシングデイの26日、日曜日の27日と3連休で私たちは野菜や卵を買えずに困っている。日曜日ってこういう日なんだ、と考えを改め、割り切る事にしよう。少し元気が出てきた。女の子にありがとうを言い、次の目的地カサ・バトリョに向かった。


 やはり、ガウディの作品だ。サンツ駅からはL5でデイアゴナル,L3に乗換え、ひとつ目のパセジ・ダ・グラシアで下車した。上に上がるとグラシア通り、道幅が広く、建物も洗練された上品な感じの通りだ。カサ・バトリョの前は観光客でごった返していた。中国人や韓国人も多い。声の元気がすごくいい。長蛇の列だ。30分ぐらい並んでやっとチケットを購入できたと思ったら、今度は入場で15分ぐらい待った。入場者にイヤホンガイドを渡すのに時間が取られているらしい。「チャイニーズ?」、「ジャパニーズ?」と入口で聞かれ、「ジャパニーズ」と。笑顔の女性スタッフが日本語でイヤホンガイドの使い方を説明してくれた。

 この建物は、当時1904-06に繊維業界のブルジョアだったバトリョ家の依頼で、ガウディが増改築を担当したとのこと。テーマは「海」建物の表面は海面で、中は海底のイメージで作られているらしい。やはり曲線が多く、今の時代でも新しい感じがする。入口に入って早速階段、手すり、天井となめらかな曲線だ。

 深いブルーの置物、これは何だろう。

 デザインも色もすてきだ。サグラダファミリアの塔のてっぺん風だ。照明、ストーブもこんな感じだ。

 通りに面したガラス張りの明るい窓も,波打つ海を感じる。

 イヤホンガイドの画面には、工夫があった。普通に見れば家具など何も置いていないのに、画面ごしに見ると、当時使用されていたであろう家具やカーペット等の数々の調度品が配置されて見える。
この照明も斬新だ。

 壁面に使われているガラスやタイルは廃材をリユースしたらしい。

 中庭の壁は見上げると同じ色に見えるが、実際には下に向かって濃い青、水色、白色と変化している。

 タイルの張り合わせも細部に渡り、滑らかな曲線を出すよう工夫されていた。
廊下のこのデザイン、光の取り込み方、白いアーチがすばらしい。

 この煙突は煙が風に揺られて登っていく様子を表現したらしい。煙突や階段もサグラダファミリアと共通するデザインだ。

 ガウディを十分堪能できた。童話の世界を探検しているようなワクワク感があった。ガウディってやっぱりいい。


 ホテルへの帰り道、カタルーニャ広場のエル・コンテ・イングレスのデパートを覗いてみた。やはりデパートも広場のクリスマスマーケットも閉まっている。隙間のないほどの人の流れだけが賑わっていた。
 8時からはタブラオでフラメンコを観る予約を取っている。時間に余裕がない。サンドイッチ屋さんで明朝用のサンドイッチとグリーンサラダを買い、ホテルに戻り、パックのチンご飯とレトルトの銀座カリー、レタス、トマト、キウリとクルミのサラダ、りんごとコーヒーで夕食を取り、30分程横になりぐっすり眠った。


 タブラオはホテルから歩いて10分程のランブラス通り沿い、老舗コルドベスだ。場所はすぐ分かった。5分程並んで待っていたら、順番に名前を呼ばれ、二階に上がった。天井が低く、洞窟の様な雰囲気だ。白壁なので明るい。 

 ドリンクのみの予約なので、オレンジジュースとサングリアを頂いた。座っていると眠くなる。向かいの座席はほとんど日本のツアー客、やはり目を閉じてウトウトしている人が多い。明かりが消され、ショーが始まった。フラメンコは素晴らしかった!!!!!

 タップの激しいリズミカルな動き・・・・・。
 メリハリのある躍動感が最高!!
 苦悩と情熱の表情が胸に響き・・・・・・、
 スリムなイケメンと妖艶な女性のカッコ良さ!!
 本当になんと表現したらいいのか・・・・・・・濃い動き。
 ギターの演奏、うまい!!!
 踊り手と一体になった歌い手の深い声・・・・、
 何もかもがすばらしかった。

 久しぶりに感動し、すがすがしい気持ちでホテルに戻った。本日は17765歩、今日もよく歩いた。
明日は5時起きでバレンシア日帰り旅行だ。


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