びわ湖疏水船の旅 京都春旅・2024④

滋賀県大津市の琵琶湖畔から京都市内まで、
「びわ湖疏水船」でめぐってきました 。


琵琶湖疏水は
琵琶湖の湖水を滋賀県大津市から西隣の京都市へ流すため、
明治時代に作られた水路(疏水)です。


びわ湖疏水船は平成30年になって70年ぶりに復活 ! 


春と秋の観光シーズンには船上からの綺麗な桜と紅葉を見ることができるとあって
大人気です。


ただし船一隻に乗れる定員は12名ほど。
チケットの取得はかなり厳しそう…と諦めていたのですが
Faxの抽選に当たって念願のチケットを確保できました !


「花見にはちょっと早いかなぁー」という時期でしたが


見どころは
いくつかあるトンネルの入り口にある「扁額(へんがく)」とよばれる石の額 !


伊藤博文をはじめ、明治時代を代表する政治家の書が彫られていて、
歴史的にも大変貴重なものらしいです。


さらに、赤レンガ造りの国登録有形文化財「旧御所水道ポンプ室」
全長2,436mに及ぶ第1トンネルなども見られて
まるで明治時代にタイムスリップしたみたい !


さぁ !
水門を開けて~


春の風が心地よく吹き抜ける中、85分間の舟旅のスタートです !


第一トンネル東口洞門の扁額は「気象萬千」


意味は・・・
文字のニュアンスから想像


揮毫したのは初代内閣総理大臣、伊藤博文


全長2,436mの第一トンネルは
長ーい ! 長い ! !


抜けるまでに約20分かかりました。


トンネルの中でしか見られない扁額。「寶祚無窮」
揮毫者はこの疏水をつくった第三代京都府知事 北垣国道


トンネルの途中には垂直に開けた竪坑が2か所あり、
真上から地下水が降ってきて~けっこう水滴が飛び散ります。


ついに眩しい外が迫ってきて~
長ーい長いトンネルを抜け自然豊かな散歩道 !

 桜が満開だったら良かったのにね…  
 


道行く人に見送られ~


これは平成に作られた緊急遮断ゲート
大地震による堤防決壊時に水流を自動停止するらしいです。


当時の光景が目に浮かぶ? 四ノ宮船溜(しのみやふなだまり)


荷のあげおろしや人の乗り降りなどのために広くつくられた
舟溜(ふなだまり)です。


そして諸羽トンネル(520m)


所々に菜の花


ちょっとだけ桜も映えます😅


鮮やかな朱塗りの本圀寺正嫡橋 !


日ノ岡第11号橋は、日本最初の鉄筋コンクリートで作られた橋。


第2トンネルの東口の扁額は「仁以山悦智為水歓」
揮毫は初代内務大臣井上馨


第3トンネルの東口は「過雨看松色」
揮毫は初代大蔵大臣松方正義。


ついに終点 !
レトロな赤レンガ造りの国登録有形文化財「旧御所水道ポンプ室」 !


蹴上の乗下船場になっていてここで疏水船の旅は 終わりです。

下船後は蹴上インクライン


ここも運航ルートの一部です。
高低差のある傾斜鉄道は
舟を台車に乗せて運航するシステム。


現在は京都市の文化財に指定されているんですよ。

蹴上インクラインを下り~


午後にはた青空に恵まれた
琵琶湖疎水の支流、南禅寺の水路閣まで歩いてきて
疏水を巡る旅は終了です。

お花見には多分、一週間ほど早かったかな?


それでもほとんどの作業を人力で行った先人たちの苦労を肌で感じ
春を感じながら、
なかなかできない貴重な体験をすることができました。


「びわ湖・大津港便」は4月7日で終了しましたが、
三井寺~蹴上間を結ぶ「三井寺便」は
引き続き6月上旬ごろまで運航されるそうです。


桜が散った後は、瑞々しい新緑のシーズン !
緑に染まる琵琶湖疏水の船旅を、
楽しんでみてはいかがでしょう。


詳細、乗船予約はこちらからご覧ください→

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