バルセロナの旅 9 ・・さよならバルセロナ



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12月31日(木)
 今日は、バルセロナ最後の日。午前中少し観光し、ベルギー、ブリュッセル空港へ向かう。その後、乗り継いで成田まで帰る予定だ。ベルギー空港は、テロ騒ぎでセキュリティーチェックが厳しそう。その上、ドイツ、デュッセルドルフの空港とは規模が違う。広くて迷いそう。しかし、とりあえず、午前中の観光を楽しもう。なんとかなる!!
 バルセロナ、やっとこの街に馴染んできた頃にお別れ。でも、余韻を残すくらいが丁度いいのかもと、気を取り直し、余り物の朝食を食べた。昨日買った生ハムのサンドイッチがとても美味しかった。


 まだ7時、荷物を整理した。ランブラス通りは、まだ静かだ。


 11時頃までは時間がある。今日はカサ・ミラとタピエスの美術館をまわってこよう。最後にまた、ガウディの作品に触れてみたかった。まずは、カサ・ミラへ。


 8時30分ホテルを出発。通りの花屋さんは、もう開いている。


 サン・ジュセップ市場も朝の買い物で賑わっていた。L3のメトロで3つ目。カサ・ミラ到着。


  チケットを買うために15分程待った。列の後ろの日本人、一人旅の女性が話しかけてきた。「昨日のマドリッドはバルセロナより気温が10度も低かったのよ! バルセロナは明るくて、あったかいわ」と。内陸と地中海側ってそんなに違うんだ~~!


 入口ホールの鉄とガラスの扉がさっそくおもしろい!!
蝶の羽のようだ。まず、エレベーターで屋上に上った。


   ここは、1906年から4年間かけて建てられた今風に言えば、マンションだ。屋上にはなだらかな傾斜の階段がたくさんあり、換気塔や煙突が、サグラダファミリアの塔のテッペンと共通するデザインだ。おとぎの国の屋上散歩道。ベージュと白、それに空のブルーの世界。曲線が活きている~~!!!



 アーチの中に、すっぽりサグラダファミリアがはまって見えるフォトスポットがあった。人が多くてなかなかいい写真が撮れない。でも、なんとか撮った。このスポット、ガウディのグッドアイディアだ!!


 晴天なので、映える!!!



 階段を下り、屋根裏の共有スペースに降りた。とても広い。レンガ造りのアーチが、カテナリー(垂直曲線)というらしい。この美しいアーチは、強度もすぐれていると。


 ここには、ガウディのデザインや設計、工法などを模型を展示しながら説明していた。網状の糸に重りを取り付けた逆さづり模型は、強度的にも優れたものらしい。




 ガウディ作、美しい!! 木製のイス。


 いよいよ住居スペースだ。使用人の部屋には、当時使用していたミシンやアイロンが置いてあった。床がおしゃれ。

 キッチンも機能的にできている。

 バスルームも近代的だ。 


 寝室、居室も落ち着いた雰囲気ですてきだ。採光も十分。

 リビング、応接室もこんな感じだ。そんな豪華ではないけど、使いやすそう。


 今から100年も前にこんな斬新なデザインマンションを作ったなんて。今の時代でも十分新しい感じだ。1906年といえば、日本では、明治39年、日露戦争後の大恐慌が始まった時代。


 カサ・ミラを出てガルシア通りを10分程歩いた。この通りの雰囲気が好きだ。


 10分ほど歩くとカサ・バトリョ、その斜め向かいがタピエスの美術館だ。屋上に針金をグルグル巻きにしたようなモニュメントが見える。レンガ造りで歴史がありそうな建物だ。


 もう時間がない。ミュージアムパスポートを提示し、急いで館内を回った。


 抽象画が多い。色彩は現代風、渋い色。


 ピカソやマチスの絵もあり、タビエスとの違いは作者を見なくてもわかったが、何がどう違うかは、うまく説明できない。奥が深い・・・・・・。でも、このバランスが何かいい!!!      これはピカソ。


 タピエス美術館からまた、メトロでホテルに戻った。メトロの10回券は2人で3枚使い切り、一回分足りず(一枚だけ11回使えた)一回券を買った。合計一人で16回メトロに乗った。10回券は、9.95€、一回券は、2.15€だ。
 コーヒーでひと休みし、チェックアウト。観光税6日分、二人で8.64€のみの清算だ。ホテルの宿泊料金は、事前に支払い済みで、混み合う時期、空いている時期と日によって料金設定が違う。このホテルは立地が最高だった。どこに行くにも便利な場所、ミニキッチンの設備も便利だった。私たちは利用しなかったが、地階には、コインランドリーもあった。また来る機会があったら、もう一度利用したいと思う。
 ホテルを出てガラガラとスーツケースを引き、ランブラス通りからカタルーニャ広場へ。カタルーニャ広場からは、空港まで10分毎にバスが出ている。


 A1がターミナル1行き、A2がターミナル2行きだ。A1のバスに乗った。荷物置き場がバスの真ん中にある。使いやすい。


   あっという間に満員になり、バスは出発した。
カタルーニャ広場がだんだん遠ざかっていく。さよなら、ガウディ!!!
 バルセロナ空港に到着。


 ブルュッセルまでは、ブリュッセル航空、この間は難なくクリアできた。


 いよいよ、ブリュッセル空港到着。飛行機を降りると、もう普通のお店が並んでいた。それもショッピング街をグネグネという感じ。同乗していた人達もあちらこちらに散って行く。ネットの情報によるとエリアBを目指していけばいいらしい。店~店の間をジグザグと進んだ。時間はたっぷり2時間ある。

   


 着いた場所は荷物の受け取り場所、バゲージだった。ミージが「これは迷ったかも」と言った。普通トランジットの場合はバゲージは通らない。専用の通路があるはずだ。しかし、何の表示もなかった。困った。その場にいるスタッフに尋ねた。応えは、このまま外に出て、2階に上がれば出発ロビーだと。外に出る場所にもチェックする人はだれもいない。フリースルーだ。外に出た。普通の空港の賑わいだ。銃を持ったポリスが2名歩いているだけだ。予想していたほどのピリピリ感や、物々しさはなかった。2階に上がるとまた、ジグザグにお店が並んでいる。
 その先にあった~~~~!!!  セキュリティチェックとユーロ出国審査。セキュリティチェックもなんなくクリアできた。よかった。また、プレミアムエコノミーでラウンジを利用させていただき、ベルギー名物のフルーツビールで一息ついた。


1月1日(金) 
 成田に無事到着。事前の情報では、スリが多く、テロの問題も大きく報道され、治安面で少し不安だったが、8日間何事もなく、旅を楽しみ元気に帰ってくることができた。バルセロナは、期待どおりすばらしい街だった。


 活気みなぎるバルセロナ
 ぬけるようなバルセロナの青空
 地中海の湿気を含んだあったかいバルセロナの海
 オラ! の一言ですぐお友達になれるバルセロナの人々
 あきらめずに夢に挑戦し続けたガウディ
 私の好きなミロ
 天才ピカソ
 なぜかいとおしくなるダリ
 クリエイティブな風土バルセロナ
 みんなみんなすばらしかった
 グラシャス!!! バルセロナ
 アディオス!!!バルセロナ


                                                                                 -おわりー

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バルセロナの旅  8・・フィゲラスへの日帰り旅



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12月30日(水)
 朝5時起床、今日はまた、サンツ駅からフィゲラスに向かう。フィゲラスは、ダリの美術館で知られている。アルト・アンポルダという地方の首都とのこと。
 以前、テレビで、ダリとガラという番組を見たことがあり、その印象がとても強かったので、ダリ美術館には、一度行ってみたかつた。ワクワク感満載!! シュールな世界、念願叶って実物が見れる。いざ、フィゲラスへ!! 


 片道130Kmの距離だが、AVEに乗ってみたくて、行きはAVE、帰りは指定のない普通の列車にした。こちらもユーレイルパスが使える。(AVEの指定席券は二等で4€) サンツ駅で朝食を買い、セキュリティーチェックを済ませ、念願のAVEに乗った。


 7時20分予定通りの発車だ。車内は新幹線と同じく、2等車なので、昨日のような朝食サービスはない。AVEはスペイン語で鳥の意味で、翼を広げた鳥が列車のシンボルマークになつている。2年前からバルセロナ、パリ間は乗換なしで、約6時間半で行けるようになったとのこと。揺れも少なく、時速250Kmと快適な乗り心地だった。


 約一時間、8時20分フィゲラスの新幹線駅に到着した。


 この駅は、日本で言えば、新横浜のような、AVE専用の駅だ。新しくて、市街地からは離れている。昨日のバレンシアの駅と同じように、フィゲラスにも、ふたつ駅がある。在来線の駅までは、シャトルバスが走っているはず。ホームに降りたら、予想外に寒かつた。このAVEは、フランス、リヨン行き、地図上で言えば、バルセロナより、北、やや内陸に位置するので、冷えるはず。ふるえながら10分程バスを待ち、シャトルバスに乗った。


 バスの中は暖かい。旧駅で下車し、市の中心部に向かって歩いた。
魚屋さんが多い。一軒目の魚屋さんを覗いてみたら、ほとんど冷凍もの、その代わり、品数が多い。二軒目は中で小太りの可愛いおばさんが、包丁で魚をさばいていた。あんこうのようにグロテスクな魚だ。スープにしたら美味しそう!!レストランのシェフだろうか。さばいた魚を内蔵ごと袋に入れて買っている。あったかいスープが飲みたい!!!
 しっかり昇りはじめた太陽は背中にじんわり暖か~~い! 小さな広場の脇にカフェが2軒ならんでいる。まだ寒いのに外でお茶している人もいる。私たちは、洒落た店内に入り、ホットチョコレートを注文した。冷えた体には、ありがたく、おいしい!! ほんとうにチョコレートを溶かしたように、ドロドロしている。付いてきたクッキーをチョコレートにつけて食べ、おいしかった。

 駅前の雰囲気と市街地の感じは、全然違う。駅前は、さびれた田舎町という感じだったが、中心部に向かうにつれ、ハイセンスなお店が並んでいたり、街全体の感じも洗練された感じがした。さっきの魚屋さんも、店内は、彩かな紺に近いブルーと黄色だった。道を尋ねても、みんなゆっくり、丁寧に笑顔で対応してくれた。ほんとにちょっとした事がうれしくなる。雑貨屋さんのウィンドも楽しい。ダリ風だ。

  広場にもダリの仕掛けがある。伸びた絵が柱に写るとダリの顔になる。

  ゆるい傾斜の道を登ったところにダリ美術館はある。ダリらしいモニュメントが出迎えてくれた。

 例の卵の外観はどうやら出口の方らしい。階段を登ると、もう長蛇の列だ。この美術館は、ダリが70歳の時に開館したとのこと。かつて市立劇場だったこの建物は、スペイン内戦中フランコ軍の爆撃により、ほとんど廃墟になっていたらしい。子供の頃から慣れ親しんだ建物を、なんとか再建したい、というダリの思いが詰まった美術館とのことだ。ダリといえば、あのヒュンと伸ばした細いヒゲ、道化的な表情が思い浮かぶ。しかし、本当のダリは、奥が深いらしい。


 さっそく入口の正面上方には、潜水夫やフランスパンを頭にのせた女性が立っていた。おもしろい!! 30分程待ちようやく入場できた。中心部は円柱型になつていて、中心部には中庭、中央のギャラリーホールがある。

 中に入るとすぐ、「雨降りタクシー」と題されるキャデラックが目に飛び込んできた。これは、エルンスト・フックスという画家の作品らしい。

 車のフロントには、大きな胸をした女性が胸を広げて立っている。1€入れると、車の中で雨が降る仕掛けになっている。ためしに雨を降らせてみた。中は、ビショぬれだが、内部はプラスチック製らしい。
 中庭を取り巻く壁面には、生の叫びをあげる人間の顔を持つオブシ゛ェが飾られている。ダリの言葉によれば、建物全体は、死の法則にのっとっていて、この場所は、戦争で失われた多くの魂がさまよっているとのこと。

 ガイドブックによると、ダリと同名の兄は、1年10カ月で病気で亡くなっている。亡兄の身代わりとしてのダリ自身の叫びが、彼の作品のもとになっているのではないか、と書いてある。 中庭の奥には、ホールがある。ホール正面には、大きな舞台背景画が飾られていた。

 フロア中央の長方形がダリのお墓らしい。

 その後方には、リンカーンの顔の中にガラが浮かび上がる絵があった。

 この絵を遠くから見るとこんな感じだ。


 その他印象深かった展示作品の写真を撮った。

 ガラを描いた絵が数枚あった。

  ソファのある部屋が、焦点のレンズを通すと、女優の顔になったりとダブルイメージの作品も多かった。




ダリといえば、溶ける時計が有名だ。


 その他、海岸の岩をモジッた作品、エル・グレゴ、ピカソなどの絵画や彫刻もあり、古典的なものから、キュビズム風のものまで、型を取り外した自由なあそびの空間を感じた。


 ダリはガラが亡くなった七年後、1989年に亡くなっている。つい最近まで生きていたのだ。詩人ロルカとの交流やガラとの出会いについては、テレビで見、感じるものがたくさんあった。そこには、たくさんのドラマがつまっていた。
 多くの絵に触れて、さらにダリの色々な側面が見えたし、ユーモアたっぷりのチャメッケがおもしろかった。
 美術館の外に出ると、よく知られている卵を飾った外観だ。この美術館は、ダリ自らがデザインしたものらしい。

 周辺のおみやげ屋さんにはダリのグッズが並んでいた。

 美術館の脇を下り、5分ほど歩いたところに、いかにも地元のレストランという感じのお店があった。中を覗いてみたら、そこそこお客さんが入っている。地元の人たちだ。

 今日のランチはここにしよう。ビール、アグア・コンガス(ガス入りの水)、それにサラダ、カタルーニャ名物、エスカルゴのようなカラコレス、それにパエリアだ。

パエリアは、サフランの色がきれいに出ていて、エビ、ムール貝、とてもおいしく、デリシャス!!!
これで36€、とても安い!!!
お店のランチョンマットには、このお店の賑わいが描かれていた。

 レストランを出て、駅までの道、迷ってしまった。スマホの地図アプリは表示が不正確で全くあてにならなかった。結局、スーパーのおばさんに道順を教えて頂き、無事、在来線のフィゲラス駅に到着した。


 フィゲラスの街は、ダリの影響もあるのか、公園、通り、あちこちにモニュメントや多彩なあそびの空間が目についた。お店のインテリアなども、思い切った色合いを楽しんでいる感じ。道を教えてくれた人たちのゆったりした笑顔も印象的だった。

 14:55分発、バルセロナ行の普通列車に乗った。車内は半分くらいの座席が空いていたが、バルセロナに着くころには、満席になつていた。ほぼ、各駅停車に近い、急行ぐらいの列車だ。犬を連れて乗って来る人、学生、大きなスーツケースを持っている人様々で、庶民的だ。知らない人どうし、男性も女性も大きな声で会話している。全然まわりを気にしてない。バルセロナに着くころには、すっかりお友達だ。別れぎわまで話がはずんでいる。この国の人は明るい。陽気だ。


 ただ車内の検札の様子には、ビックリした。検札のスタッフは、腰に手錠を下げ、その後に二人警官のような制服を着た保安官がガッチリ脇を固めているのだ。AVEや、ユーロメットにはこの様な光景はなかった。在来線は、改札がないので、車内検札が厳しいらしい。


 17:30頃バルセロナに到着。サンツ駅からはメトロでまっすぐホテルに帰った。バルセロナ泊も今日で最後になるので、夜の街にくり出した。


 初めにホテルの正面にあるカルフールのスーパーマーケットを覗いてみた。入口近くでは、中国人スタッフが、握り寿司づくりのパフォーマンスをしていた。中は奥行きがあり、広い。食品、雑貨、お土産品、お酒なんでも揃っていた。
 スーパーを出て、ランブラス通りを下り、カテドラルの方に曲がった所にバルが二軒あった。
一軒目はガイドブックにも載っていた「イエティ」、名が知れている店らしい。待っている人もいる。ただ、店内にはイスがなく、お客は立って飲んだり、食べたりしている。これが地元の本当のバルなんだろう。私たちは座りたかったので、もう一軒のバルに入った。

 カナッペ中心のバルだ。ビールとトルティーリャ、チーズのサーモン巻き、アボガドのアンチョビのせその他もう一皿を食べ、結構お腹一杯。

 バルを出て、カテドラルの方に向かった。裏通りなのに賑わっている。それぞれのお店にも客がたくさん入っている。通り沿いに小さな教会があり、広場に手作り人形、ハーブ、ハチミツなどの出店が出ていた。カテドラルの前には、骨董品マーケットのテントが並んでいる。裏の方から、ソプラノの美しい歌声が聞こえる。路上パフォーマンスだ。しばらく聴き入ってしまった。カテドラルのライトアップも美しかった。

 帰り路では、女子高生(?)15人の聖歌隊の路上ミニコクサートが見れた。クリスマスソンクグを天使の声で歌っていた。すばらしかった!!! あしたはこのバルセロナともお別れだ。ちょっとさみしい!!!
ホテルに戻り、少し荷物を整理し、10時頃には就寝した。本日の歩数16727歩。よく歩いた。
                                       



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バルセロナの旅 7 ・・ バレンシアへの日帰り旅

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12月29日(火)
 朝、4時半に目覚め、シャワーを浴びた。外はまだまだ暗い。ランブラス通りでは若者が数人、道に座り込んで、おしゃべりしている。本日はバレンシア行きだ。バルセロナからは350Km、往復700Kmの小旅行だ。ミージが、「バレンシア行きは東京から名古屋に行き、金の鯱を見て、味噌カツを食べて帰ってくるようなものだ」と言った。さてさて、どんな旅になることやら・・・・・・。


 バレンシアはオレンジで有名だが、年に一度の火祭りは盛大らしい。スペインの三大祭りの一つと言われ、3月に行われる。また、サッカーのバレンシアFCもよく知られている。近くのプニョーレでは、8月にトマトを投げ合う過激なトマト祭りも行われている。今は、時期外れだけれど、祭り会館を見て、バレンシアオレンジを食べ、地中海の暖かい風に吹かれて帰って来よう。


 メトロでサンツ駅に向かった。サンツ駅は切符の予約取りに2度も来ている。セキュリティチェックを済ませ、11番ホームのAlacant行のユーロメット(時速200Kmの新幹線のような列車)に乗った。

 ちょうど7時の発車、当初は、地中海の青い海、広大なオレンジ畑・・・・そんな車窓をイメージしていた。しかし、外はまだ暗い。その変わり、車内サービスが充実していた。飛行機のように、チョコレートなどのお菓子、朝食、コーヒー、映画鑑賞などのサービスが付いているのだ。食事は暖かくて美味しかった。うれしい。

 8時半頃から、うっすらと左方に海が見え出し、右方には、色々な工場が並んでいる。バレンシアは地中海で最も物流の多い港の一つとのこと。工業も盛んな街だ。郊外には、フォードやマツダの工場もあるらしい。濃い緑、淡い緑の畑も広がり、早朝から大勢の人が野菜の収穫をしていた。ポツポツとオレンジの畑も見え始め、オレンジの葉の緑の濃いこと。海はまだ雲がかかっていたので、薄いグレーだ。
 10時12分、バレンシア・ホアキン・ソローリャ駅に到着、新しいコンクリートばりの駅だ。

 私たちはまず、帰りの電車のチケットを買った。購入の際、窓口のスタッフが、「バレンシアは駅が二つある。旧駅のノルド駅と、ここの新駅、ソローリャ駅だ。くれぐれも間違いないように。バルセロナ行の列車はこの駅から出るから」と、親切に説明してくれた。地図上でノルド駅中心の観光を考えていたので、ここでアドバイスをもらい、助かった。本当に親切だ。


 火祭り会館は主な観光スポットの反対側にあった。このガイドブックでは、詳細な道順はわからない。歩くと30分ぐらいの距離らしい。時間がもったいないので、タクシーを利用した。タクシーに乗ると地図上の感覚と全然違う。地図上では、ノルド駅まで10分程に見えたが、かなりある。一方通行のせいもあるだろうが、それでも歩けば30分ぐらいはかかりそうだ。火祭り会館に至っては、一時間ぐらいはかかりそうな距離だった。タクシーで良かった。 街路樹はずーっとオレンジ、実がたくさんなっていた。

 火祭りとは、大小様々な張り子人形の出来栄えを競い合い、華やかな女性たちの献花パレードも行われる祭りとのこと。競争に負けた人形たちは、祭りの4日目の夜に、市庁舎前の広場で、一斉に火をつけられ、燃やされる。その数、350体もあるらしい。大きい人形は、ビルの5~6階の大きさにもなるというから、圧巻だ。会館には、各年の最優秀作品で、展示可能な人形や祭りのポスターが並んでいた。

 第一次、第二次大戦、スペインの内戦中にも行われたようだ。内戦の時には、この街はフランコ将軍に包囲され、バレンシア語が禁止になったとのこと。そんな状況下でも、祭りは開催されている。各々の時代、世相を反映した、ユーモアたっぷりの人形たちの表情や、皮肉たっぷりのテーマがとてもおもしろかった。


 会館を出ると、通りの向こうにバレンシアの新しいスポット、芸術、科学都市が広がっている。バレンシア生まれの建築家の作品とのこと。オペラハウスやヨーロッパ最大の水族館などもあるらしい。

  私たちは、、タクシーで旧市街に向かった。途中、日本の学習塾「公文」の塾があったので写真を撮った。

 道沿いにゼラニウムの花壇が色とりどりの花を咲かせていた。

 ブーケ゛ンビリアも咲いている。

 ビルヘン広場の前でタクシーを止めてもらい、カテドラルに向かった。中世の雰囲気が残っている。

 カテドラルは15世紀ごろに建設されたゴシック建築とのこと。中の美術館には、キリストが最後の晩餐で使ったと言われている聖杯が納められていた。
 カテドラルの角にあるミゲレテの塔の階段を登った。とても急な階段で、下から元気な子供たちが登って来るので息つくひまがなく、ハアハアしながらようやくてっぺんにたどり着いた。
 街を見渡すと、すぐ前にスペインでは最大規模の市場が見える。ノルド駅の脇には円形の闘牛場が見えた。これから行く予定のイスラム王宮跡、ラ・ロンハも市場のすぐ隣に見える。整い過ぎない中世の古い町並みがベージュ色に落ち着いて、のどかな感じがした。大まかな位置を確認し、カテドラルを出た。


 目の前はレイナ広場。カフェが軒を連ねていた。ちょうどお昼時、心地よい日差しを浴びながら大勢の人が思い思いの昼食を食べている。ちょうど通り沿いに空席があったので、席を確保し、念願のバレンシアのオレンジジュースとオレンジのサラダを注文した。朝食を2度食べてしまったので、あとはサンドイッチ。さすがにおいしい。みずみずしい。太陽もあったかい。サングラスをかけ、深呼吸をし、この空気も味わった。

 通りでは、馬に乗った女性警官がさっそうと通り過ぎていく。

 市場の中に入った。生ハム、魚介類、野菜、果物、ナッツ類、香辛料、ハーブなどが色鮮やかに並んでいる。

 ナスやピーマンは予想をはるかに超えた大きさだ。

 ニワトリは頭ごと毛を取って売っている。スペイン風のタイルと、地中海ブルーの手作り石鹸、バレンシアオレンジ入りの小瓶のジャムを買った。


 市場を出るとすぐ前にロス・サントス・ファーネス教会がある。これも中世な感じ、風情がある。。

 教会のすぐ後ろには、世界遺産に登録されているラ・ロンハがある。ここはイスラム王宮の跡に15世紀後半に建てられた絹の商品取引所とのこと。この古城のような建物は「海の領事の広間」「塔」「柱のサロン」「中庭」に分かれているらしい。
 この大広間には、海の領事の裁判所が置かれていた。スペイン初の商事裁判所とのこと。

 この天井がすばらしい。フアン・デル・ポヨという人が作ったもので、芸術的な至宝というべき出来栄えらしい。

 木製の天井も、木の風合いがすてきだ。

 塔には、牢獄もある。

 この柱はヤシの木とそれを囲む天蓋のようにみえ、楽園を表現したものらしい。サグラダファミリアの柱にも共通したものがある。

 外観はハムレットに出てくる古城のようだ。

 中庭のオレンジの木には、たわわに実がついていた。

 ラ・ロンハを出、時間があるので駅まで歩いた。
 市庁舎の前の小広場では、臨時のスケートリンクが設置され、びちょびちょに溶けた氷の上を子供たちが大騒ぎして滑っていた。

 あちらこちらのお店を覗き、アクセサリーを一つ購入し、ノルド駅到着。

 ノルド駅からは、ソローリャ駅までシャトルバスが走っていると、ガイドブックに書いてあったが、探しても、人に聞いても乗り場は分からなかった。結局、タクシーでソローリャ駅に向かった。
 駅では、セキュリティーチェック、バウチャーチェックとかなりの行列ができており、列車に乗れたのは、発車5分前、ギリギリだった。
 バレンシアは雰囲気がシックで、無理に開発された感じがなく、歴史ある建物も、自然に街の風景に溶け込んでいて、落ち着いた地方都市という感じだった。一方新市街地には、芸術・科学都市も建設され、どんどん進化を続けている街でもある。ほんの半日の体験だったが、のどかな気候に恵まれ、オレンジ色や、彩かな地中海ブルーがよく似合う街だ。市場にあったミモザの花やカフェのテーブルに飾ってあったオレンジ・・・な感じ。可能なら、今度は火祭りを見に来てみたい。

 サンツ駅には、予定通り18時に到着した。ランブラス通りに戻り、ホテル近くのサン・ジュセップ市場を覗いてみた。なんと、今日は開いているではないか!! 毎日この前を通っていたのに、今日初めてこの中を見ることができる。

 中はまだ、大勢の人で賑わっていた。さっそく、中を歩いた。バレンシアの市場より、広い。
果物のスタンドバーもある。

 シーフードの品数、店の数も多い。

 歩いているうちに、市場の中のシーフードのバルを見つけた。生牡蠣もある。ちょうど座席が二つ空いていた。席に着き、ビールと生牡蠣を注文した。

 2つづつ食べても、物足りない。今度はシーフードグリルの盛り合わせを注文した。

 イカやエビの風味が新鮮で、柔らかくて美味しかった。まだ、物足りない。生牡蠣をもう一皿。
これで満足。値段は58€。バルセロナらしい雰囲気で、バルセロナらしいものを食べられ、大満足。ホテルに戻り、そばをゆで、イチゴとリンゴでおなか一杯になった。本日の総歩数は、12495歩、いつも通り9時には就寝した。-続くー




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バルセロナの旅 6 ・・モンセラツトへの日帰り旅

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12月28日(月)
 予定どうり朝5時に起床。ミージがガイドブツクを確認しながら、突然「バレンシアの火祭り会館、今日休みだ!」と言った。ならばフィゲラス、ダリ美術館は・・・?「あーっ! 月曜日、今日休みだ」、ほんとに、今気づいて良かった。おとといのサン・パウ病院の教訓が少し役立った。急きょ予定変更、本日はモンセラット観光に変更した。

 少しゆっくりできる。昨日と同じ様にサンドイッチ、ミルク、トマトとチーズのサラダ、ヨーグルト、コーヒーをいただき、L3のメトロでエスパーニャ駅に向かった。


 エスパーニャ駅ではカタルーニャ鉄道への地下通路があるはずなのに、見つからない。一度地上に上りスペイン広場に出てしまった。外はまだ暗い。カタルーニャ鉄道の地下乗り場の入口がよくわからない。困った。信号を渡り、通りを一つ隔てたら、ようやく地下通路の降り口に出た。

地下に下り、券売機の前のスタッフにモンセラット行きの切符の買い方を尋ねた。


 モンセラットまでは、ロープウェイで行く方法と登山鉄道で行く方法があるらしい。私たちは、登山鉄道で行く方法を計画していた。ロープウェイで行く場合は、一つ手前の駅で降りる。例によって、用紙に予め必要事項を記載して準備していたものを提示した。スタッフのおじさんは何も言わずにお金を受け取り券売機を操作してくれた。だから、どうやって買うのか、私には未だに分からない。
7時25分、列車はスタートした。

 車内はガラガラに空いている。列車が地上に出ても、外は暗くバルセロナ郊外の景色を楽しむことはできなかった。約一時間で列車は登山鉄道の乗換駅モニストゥロル・デ・モンセラツトに到着した。少しずつ明るくなってきた。


 ここで20分程待ち、登山列車に乗り継いだ。やはり車内はガラガラ。


 小さな町だが、意外に大きな学校が見える。
発車してすぐに団体専用バスの駐車場のある駅に停車した後、大きな橋を渡り、カーブ、いよいよ山登りの斜面にさしかかる。


 少し登ると雲の中に入り、視界が消えた。登ってはいるが、景色は何も見えない。ずっとこんな感じだったら今日は何も見えない。運が悪い・・・・・・。しかし、程なく巨大な岩々が見えてきた。凄い迫力で迫ってきる。段々と下方に雲海が見えてきた。


 雲海には高低差があり、それが白い滝の様に流れている。上空は青く、朝日が輝いている。下界の景色は見えないが、左方は雲海、右方は巨大な岩々、息をのむ絶景だ。急に視界が開けたから、余計に引きつけられた。
 終点のモンセラット駅についた。標高972m、寒いと思いマフラーを用意していたが、思いのほか、あったかい。まだ、時間が早く、人通りは少ない。日本人の若いカップルと写真撮りを交換し、前の階段を上り、修道院に向かった。


 修道院前の広場はパワースポットとして知られているらしい。


 修道院の中の黒いマリア像に向かった。10人位の人が対面の順番を待っていた。


 このマリア像は、12世紀のものと推測される木彫りの像だ。当初は白かったそうだ。願い事を叶えてくれるという像は、マリア様の手の部分だけバリアがなく、直に手で触れられる。心をしづめ、手に触れ、願いごとをとなえた。威厳なのか、パワーなのか、何か、ジワッと心に届いたような気がした。


 修道院の中は、凛として、荘厳な雰囲気だ。


 修道院を出て、目前にそそりたつ奇岩に直線的に登っているケーブルカーに乗った。

 斜度が凄い。下から見るとほぼ直角に見える。実際に乗ってみると少し余裕はあるが、それでも怖かった。ロッククライミングのトレーニングだろうか。ロープを束ね持っている男性二人も同乗していた。
 上に登ると、色々なハイキングコースの案内表示があり、私たちは、二か所、20分程散策してみた。向こうの谷に小さな街が見え、反対側の山の上には、サンジュアン祈祷庵が見える。すっきり晴れた日には、ピレネー山脈から地中海まで見えるらしい。
 2つ目のケーブルカーは、ものの300メートルほどのゆるい斜面を下るだけだったが、そこから40分程歩けば、黒いマリア像が発見されたサンタ・コバの洞窟に通じているらしい。

 途中にガウディ作のモニュメントもあるらしいが、1時からの少年聖歌隊の歌声を聞きたかったので、10分程で引き返してきた。急いで一か所しかないカフェテリアで昼食を取り、修道院に向かった。
修道院の中では、大勢の人が聖歌隊を待っていたが、本日は年末でお休み、とガッカリ・・・・・。


 モンセラットは、ガウディもここを訪れて建築のインスピレーションを得たという。そういえば、先日見たサグラダファミリアの映画で、今建設中の正面のファサードのイメージがこのモンセラットの岩々のイメージだ。このばらしい絶景の数々、黒いマリア様、修道院などから私たちもたくさんのエネルギーを頂いた気がする。
 下りの登山電車に乗り、出発を待った。 向かい側の座席に日本人のご夫婦が乗ってこられ、話がはずんだ。下りの車窓は雲もすっかり消え、グランドキャニオンのような景観がすばらしかった。

 向かいに座られたご夫婦の年齢は、70代後半ぐらい上品な感じだった。話の内容から、東京神田の老舗のご主人らしい。お店は息子たちが引き継ぎ、時々手伝う程度とのこと。奥様は「色々病気持ちでねぇ、いつ、どこで死んでもおかしくない身体なのよ」と言われる。ニット帽をかぶり、(治療により?)脱毛している様子。「座席が取れなかったら床に座っていたくらい、体はきついのよ」と言われる。ご主人は、塩見七生の小説を読んで、ヨーロッパに興味を持ち、それからご夫婦でヨーロッパをあちこち周っていると。今回はバルセロナ、マラガ10日間の旅で明日からマラガに向かわれるとの事。ご主人は仕事で何度もヨーロッパを訪れている様子だったが、それでも、片足を引きずって歩いておられる。この年齢とこの健康状態で二人旅をする気力に敬意を表した。司馬遼太郎の「街道をゆく」の話を淡々と話して下さり、有難うございました。旅ならではのいい出会いに感謝です。


 あっという間にバルセロナに到着。また、サンツ駅にに向かい、バレンシア行きの切符の予約取りに再トライした。昨日より、窓口が増え、番号札を持たされ、順番を待ち、明後日のフィゲラス行のAVEの予約もすんなりクリアできた。よかった!!


 メトロでカタルーニャ広場で下車し、エル・コンテ・イングレスのデパートで職場用お土産のチュコレートを買い、ついでにイチゴ、カットレタス、ひよこ豆等を買い、ランブラス通りに戻った。今日はスペインならではのバルに入ってみよう!  美味しそうなシーフードが並んでいる店に入り、まずビールを注文した。

 それからカウンターに向かい、店員に指差しであれ、これ、と食べたいものを注文した。結局生ハムとアンチョビのカナッペ、ムール貝のワイン蒸しとパン、タコや玉ねぎのマリネ、小エビの串焼きを食べた。美味しかった。

 気分も上々、ホテルに戻り、イチゴを食べ、9時には就寝した。本日も17057歩、よく歩いた。明日はバレンシアの日帰り旅だ。


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バルセロナの旅  5

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 サンツ駅に無事到着した。バルセロナでは一番大きな駅らしい。とても広い。明日の切符の予約をど こでとったらいいものか、全然検討がつかない。

 つまり、「みどりの窓口」に行きたいのだけれど・・・・・・????。目の前の窓口で、スマホの「しゃべって翻訳」の機能を使ってみた。スマホだけでは応答がない。成田の空港でレンタルしてきたWiFiの接続をした。うまく機能した。「明日のバレンシア行きの切符を買いたいのですが、場所はどこですか」と。スマホでスペイン語に。画面を窓口の人にそのまま見せた。英語で「17~21です」と答えか゛帰ってきた。あーっ良かった。17~21の窓口は行列ができていたが、並んだ。この時のために前もって列車番号、行先、出発時間、明日の日付、を記入した用紙を用意しておいた。

 その用紙を見せながらあとは指さし、片言英語だ。
しかし、応えは「Today  Only!」と。 え~!!    今日の分しか買えないの!!      そんなのないよ!!
ためしにもう一度,並んで対応してみた。返ってくる応えは同じだった。 も~う!!  
 朝かなり早く来て当日乗車券を買うしかない。明日はやはり、こんなに並んでいるのだろうか。座席指定はちゃんととれるのだろうか。色々な不安がよぎった。前もってスペイン鉄道のユーレイルパスは買っているが、それを有効にする手続き(ヴァリデーション)も必要なのだ。疲れがどっと戻ってきて,レストランを探す気持ちも萎えた。


 切符売り場反対側の、セルフサービスのレストランに入った。自分で好きなお皿を取り、まとめて支払う方式だ。簡単でいい。パエリア風やきそば、サラダ、白身魚とモロッコインゲンのソテー、フルーツの盛り合わせ。それに残念ビール。

 黙々と食べていたら、隣に座っていた若い女の子が、私たちに話しかけてきた。
「日本人?」・・・・・・「うん、そう。」・・・・・「どこから来たの」・・・・「東京の板橋」
「わたし、日本に一年ぐらい暮らしたことあるよ」・・・・「どこで」・・・・「愛知で」・・・・と話しが始まった。彼女は母親と二人で軽食をとっていた。母親は全く日本語がわからない。父親は日本人であること。父親とは離婚(?)し、今は母親と二人でバルセロナ近郊の街で暮らしていること等を
話してくれた。さっきのバレンシア行きの切符の予約の件を話してみた。「それは今日は日曜日だからよ。日曜日は切符の予約売り場はお休みなの」とサラリと答えた。
 な~んだ、そういう理由がこの国には存在するんだ。そういえばホテルの前のカルフールのスーパーも市場もデパートもみんな閉まっている。クリスマスの25日、ボクシングデイの26日、日曜日の27日と3連休で私たちは野菜や卵を買えずに困っている。日曜日ってこういう日なんだ、と考えを改め、割り切る事にしよう。少し元気が出てきた。女の子にありがとうを言い、次の目的地カサ・バトリョに向かった。


 やはり、ガウディの作品だ。サンツ駅からはL5でデイアゴナル,L3に乗換え、ひとつ目のパセジ・ダ・グラシアで下車した。上に上がるとグラシア通り、道幅が広く、建物も洗練された上品な感じの通りだ。カサ・バトリョの前は観光客でごった返していた。中国人や韓国人も多い。声の元気がすごくいい。長蛇の列だ。30分ぐらい並んでやっとチケットを購入できたと思ったら、今度は入場で15分ぐらい待った。入場者にイヤホンガイドを渡すのに時間が取られているらしい。「チャイニーズ?」、「ジャパニーズ?」と入口で聞かれ、「ジャパニーズ」と。笑顔の女性スタッフが日本語でイヤホンガイドの使い方を説明してくれた。

 この建物は、当時1904-06に繊維業界のブルジョアだったバトリョ家の依頼で、ガウディが増改築を担当したとのこと。テーマは「海」建物の表面は海面で、中は海底のイメージで作られているらしい。やはり曲線が多く、今の時代でも新しい感じがする。入口に入って早速階段、手すり、天井となめらかな曲線だ。

 深いブルーの置物、これは何だろう。

 デザインも色もすてきだ。サグラダファミリアの塔のてっぺん風だ。照明、ストーブもこんな感じだ。

 通りに面したガラス張りの明るい窓も,波打つ海を感じる。

 イヤホンガイドの画面には、工夫があった。普通に見れば家具など何も置いていないのに、画面ごしに見ると、当時使用されていたであろう家具やカーペット等の数々の調度品が配置されて見える。
この照明も斬新だ。

 壁面に使われているガラスやタイルは廃材をリユースしたらしい。

 中庭の壁は見上げると同じ色に見えるが、実際には下に向かって濃い青、水色、白色と変化している。

 タイルの張り合わせも細部に渡り、滑らかな曲線を出すよう工夫されていた。
廊下のこのデザイン、光の取り込み方、白いアーチがすばらしい。

 この煙突は煙が風に揺られて登っていく様子を表現したらしい。煙突や階段もサグラダファミリアと共通するデザインだ。

 ガウディを十分堪能できた。童話の世界を探検しているようなワクワク感があった。ガウディってやっぱりいい。


 ホテルへの帰り道、カタルーニャ広場のエル・コンテ・イングレスのデパートを覗いてみた。やはりデパートも広場のクリスマスマーケットも閉まっている。隙間のないほどの人の流れだけが賑わっていた。
 8時からはタブラオでフラメンコを観る予約を取っている。時間に余裕がない。サンドイッチ屋さんで明朝用のサンドイッチとグリーンサラダを買い、ホテルに戻り、パックのチンご飯とレトルトの銀座カリー、レタス、トマト、キウリとクルミのサラダ、りんごとコーヒーで夕食を取り、30分程横になりぐっすり眠った。


 タブラオはホテルから歩いて10分程のランブラス通り沿い、老舗コルドベスだ。場所はすぐ分かった。5分程並んで待っていたら、順番に名前を呼ばれ、二階に上がった。天井が低く、洞窟の様な雰囲気だ。白壁なので明るい。 

 ドリンクのみの予約なので、オレンジジュースとサングリアを頂いた。座っていると眠くなる。向かいの座席はほとんど日本のツアー客、やはり目を閉じてウトウトしている人が多い。明かりが消され、ショーが始まった。フラメンコは素晴らしかった!!!!!

 タップの激しいリズミカルな動き・・・・・。
 メリハリのある躍動感が最高!!
 苦悩と情熱の表情が胸に響き・・・・・・、
 スリムなイケメンと妖艶な女性のカッコ良さ!!
 本当になんと表現したらいいのか・・・・・・・濃い動き。
 ギターの演奏、うまい!!!
 踊り手と一体になった歌い手の深い声・・・・、
 何もかもがすばらしかった。

 久しぶりに感動し、すがすがしい気持ちでホテルに戻った。本日は17765歩、今日もよく歩いた。
明日は5時起きでバレンシア日帰り旅行だ。


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