バルセロナの旅 6 ・・モンセラツトへの日帰り旅

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12月28日(月)
 予定どうり朝5時に起床。ミージがガイドブツクを確認しながら、突然「バレンシアの火祭り会館、今日休みだ!」と言った。ならばフィゲラス、ダリ美術館は・・・?「あーっ! 月曜日、今日休みだ」、ほんとに、今気づいて良かった。おとといのサン・パウ病院の教訓が少し役立った。急きょ予定変更、本日はモンセラット観光に変更した。

 少しゆっくりできる。昨日と同じ様にサンドイッチ、ミルク、トマトとチーズのサラダ、ヨーグルト、コーヒーをいただき、L3のメトロでエスパーニャ駅に向かった。


 エスパーニャ駅ではカタルーニャ鉄道への地下通路があるはずなのに、見つからない。一度地上に上りスペイン広場に出てしまった。外はまだ暗い。カタルーニャ鉄道の地下乗り場の入口がよくわからない。困った。信号を渡り、通りを一つ隔てたら、ようやく地下通路の降り口に出た。

地下に下り、券売機の前のスタッフにモンセラット行きの切符の買い方を尋ねた。


 モンセラットまでは、ロープウェイで行く方法と登山鉄道で行く方法があるらしい。私たちは、登山鉄道で行く方法を計画していた。ロープウェイで行く場合は、一つ手前の駅で降りる。例によって、用紙に予め必要事項を記載して準備していたものを提示した。スタッフのおじさんは何も言わずにお金を受け取り券売機を操作してくれた。だから、どうやって買うのか、私には未だに分からない。
7時25分、列車はスタートした。

 車内はガラガラに空いている。列車が地上に出ても、外は暗くバルセロナ郊外の景色を楽しむことはできなかった。約一時間で列車は登山鉄道の乗換駅モニストゥロル・デ・モンセラツトに到着した。少しずつ明るくなってきた。


 ここで20分程待ち、登山列車に乗り継いだ。やはり車内はガラガラ。


 小さな町だが、意外に大きな学校が見える。
発車してすぐに団体専用バスの駐車場のある駅に停車した後、大きな橋を渡り、カーブ、いよいよ山登りの斜面にさしかかる。


 少し登ると雲の中に入り、視界が消えた。登ってはいるが、景色は何も見えない。ずっとこんな感じだったら今日は何も見えない。運が悪い・・・・・・。しかし、程なく巨大な岩々が見えてきた。凄い迫力で迫ってきる。段々と下方に雲海が見えてきた。


 雲海には高低差があり、それが白い滝の様に流れている。上空は青く、朝日が輝いている。下界の景色は見えないが、左方は雲海、右方は巨大な岩々、息をのむ絶景だ。急に視界が開けたから、余計に引きつけられた。
 終点のモンセラット駅についた。標高972m、寒いと思いマフラーを用意していたが、思いのほか、あったかい。まだ、時間が早く、人通りは少ない。日本人の若いカップルと写真撮りを交換し、前の階段を上り、修道院に向かった。


 修道院前の広場はパワースポットとして知られているらしい。


 修道院の中の黒いマリア像に向かった。10人位の人が対面の順番を待っていた。


 このマリア像は、12世紀のものと推測される木彫りの像だ。当初は白かったそうだ。願い事を叶えてくれるという像は、マリア様の手の部分だけバリアがなく、直に手で触れられる。心をしづめ、手に触れ、願いごとをとなえた。威厳なのか、パワーなのか、何か、ジワッと心に届いたような気がした。


 修道院の中は、凛として、荘厳な雰囲気だ。


 修道院を出て、目前にそそりたつ奇岩に直線的に登っているケーブルカーに乗った。

 斜度が凄い。下から見るとほぼ直角に見える。実際に乗ってみると少し余裕はあるが、それでも怖かった。ロッククライミングのトレーニングだろうか。ロープを束ね持っている男性二人も同乗していた。
 上に登ると、色々なハイキングコースの案内表示があり、私たちは、二か所、20分程散策してみた。向こうの谷に小さな街が見え、反対側の山の上には、サンジュアン祈祷庵が見える。すっきり晴れた日には、ピレネー山脈から地中海まで見えるらしい。
 2つ目のケーブルカーは、ものの300メートルほどのゆるい斜面を下るだけだったが、そこから40分程歩けば、黒いマリア像が発見されたサンタ・コバの洞窟に通じているらしい。

 途中にガウディ作のモニュメントもあるらしいが、1時からの少年聖歌隊の歌声を聞きたかったので、10分程で引き返してきた。急いで一か所しかないカフェテリアで昼食を取り、修道院に向かった。
修道院の中では、大勢の人が聖歌隊を待っていたが、本日は年末でお休み、とガッカリ・・・・・。


 モンセラットは、ガウディもここを訪れて建築のインスピレーションを得たという。そういえば、先日見たサグラダファミリアの映画で、今建設中の正面のファサードのイメージがこのモンセラットの岩々のイメージだ。このばらしい絶景の数々、黒いマリア様、修道院などから私たちもたくさんのエネルギーを頂いた気がする。
 下りの登山電車に乗り、出発を待った。 向かい側の座席に日本人のご夫婦が乗ってこられ、話がはずんだ。下りの車窓は雲もすっかり消え、グランドキャニオンのような景観がすばらしかった。

 向かいに座られたご夫婦の年齢は、70代後半ぐらい上品な感じだった。話の内容から、東京神田の老舗のご主人らしい。お店は息子たちが引き継ぎ、時々手伝う程度とのこと。奥様は「色々病気持ちでねぇ、いつ、どこで死んでもおかしくない身体なのよ」と言われる。ニット帽をかぶり、(治療により?)脱毛している様子。「座席が取れなかったら床に座っていたくらい、体はきついのよ」と言われる。ご主人は、塩見七生の小説を読んで、ヨーロッパに興味を持ち、それからご夫婦でヨーロッパをあちこち周っていると。今回はバルセロナ、マラガ10日間の旅で明日からマラガに向かわれるとの事。ご主人は仕事で何度もヨーロッパを訪れている様子だったが、それでも、片足を引きずって歩いておられる。この年齢とこの健康状態で二人旅をする気力に敬意を表した。司馬遼太郎の「街道をゆく」の話を淡々と話して下さり、有難うございました。旅ならではのいい出会いに感謝です。


 あっという間にバルセロナに到着。また、サンツ駅にに向かい、バレンシア行きの切符の予約取りに再トライした。昨日より、窓口が増え、番号札を持たされ、順番を待ち、明後日のフィゲラス行のAVEの予約もすんなりクリアできた。よかった!!


 メトロでカタルーニャ広場で下車し、エル・コンテ・イングレスのデパートで職場用お土産のチュコレートを買い、ついでにイチゴ、カットレタス、ひよこ豆等を買い、ランブラス通りに戻った。今日はスペインならではのバルに入ってみよう!  美味しそうなシーフードが並んでいる店に入り、まずビールを注文した。

 それからカウンターに向かい、店員に指差しであれ、これ、と食べたいものを注文した。結局生ハムとアンチョビのカナッペ、ムール貝のワイン蒸しとパン、タコや玉ねぎのマリネ、小エビの串焼きを食べた。美味しかった。

 気分も上々、ホテルに戻り、イチゴを食べ、9時には就寝した。本日も17057歩、よく歩いた。明日はバレンシアの日帰り旅だ。


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バルセロナの旅  5

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 サンツ駅に無事到着した。バルセロナでは一番大きな駅らしい。とても広い。明日の切符の予約をど こでとったらいいものか、全然検討がつかない。

 つまり、「みどりの窓口」に行きたいのだけれど・・・・・・????。目の前の窓口で、スマホの「しゃべって翻訳」の機能を使ってみた。スマホだけでは応答がない。成田の空港でレンタルしてきたWiFiの接続をした。うまく機能した。「明日のバレンシア行きの切符を買いたいのですが、場所はどこですか」と。スマホでスペイン語に。画面を窓口の人にそのまま見せた。英語で「17~21です」と答えか゛帰ってきた。あーっ良かった。17~21の窓口は行列ができていたが、並んだ。この時のために前もって列車番号、行先、出発時間、明日の日付、を記入した用紙を用意しておいた。

 その用紙を見せながらあとは指さし、片言英語だ。
しかし、応えは「Today  Only!」と。 え~!!    今日の分しか買えないの!!      そんなのないよ!!
ためしにもう一度,並んで対応してみた。返ってくる応えは同じだった。 も~う!!  
 朝かなり早く来て当日乗車券を買うしかない。明日はやはり、こんなに並んでいるのだろうか。座席指定はちゃんととれるのだろうか。色々な不安がよぎった。前もってスペイン鉄道のユーレイルパスは買っているが、それを有効にする手続き(ヴァリデーション)も必要なのだ。疲れがどっと戻ってきて,レストランを探す気持ちも萎えた。


 切符売り場反対側の、セルフサービスのレストランに入った。自分で好きなお皿を取り、まとめて支払う方式だ。簡単でいい。パエリア風やきそば、サラダ、白身魚とモロッコインゲンのソテー、フルーツの盛り合わせ。それに残念ビール。

 黙々と食べていたら、隣に座っていた若い女の子が、私たちに話しかけてきた。
「日本人?」・・・・・・「うん、そう。」・・・・・「どこから来たの」・・・・「東京の板橋」
「わたし、日本に一年ぐらい暮らしたことあるよ」・・・・「どこで」・・・・「愛知で」・・・・と話しが始まった。彼女は母親と二人で軽食をとっていた。母親は全く日本語がわからない。父親は日本人であること。父親とは離婚(?)し、今は母親と二人でバルセロナ近郊の街で暮らしていること等を
話してくれた。さっきのバレンシア行きの切符の予約の件を話してみた。「それは今日は日曜日だからよ。日曜日は切符の予約売り場はお休みなの」とサラリと答えた。
 な~んだ、そういう理由がこの国には存在するんだ。そういえばホテルの前のカルフールのスーパーも市場もデパートもみんな閉まっている。クリスマスの25日、ボクシングデイの26日、日曜日の27日と3連休で私たちは野菜や卵を買えずに困っている。日曜日ってこういう日なんだ、と考えを改め、割り切る事にしよう。少し元気が出てきた。女の子にありがとうを言い、次の目的地カサ・バトリョに向かった。


 やはり、ガウディの作品だ。サンツ駅からはL5でデイアゴナル,L3に乗換え、ひとつ目のパセジ・ダ・グラシアで下車した。上に上がるとグラシア通り、道幅が広く、建物も洗練された上品な感じの通りだ。カサ・バトリョの前は観光客でごった返していた。中国人や韓国人も多い。声の元気がすごくいい。長蛇の列だ。30分ぐらい並んでやっとチケットを購入できたと思ったら、今度は入場で15分ぐらい待った。入場者にイヤホンガイドを渡すのに時間が取られているらしい。「チャイニーズ?」、「ジャパニーズ?」と入口で聞かれ、「ジャパニーズ」と。笑顔の女性スタッフが日本語でイヤホンガイドの使い方を説明してくれた。

 この建物は、当時1904-06に繊維業界のブルジョアだったバトリョ家の依頼で、ガウディが増改築を担当したとのこと。テーマは「海」建物の表面は海面で、中は海底のイメージで作られているらしい。やはり曲線が多く、今の時代でも新しい感じがする。入口に入って早速階段、手すり、天井となめらかな曲線だ。

 深いブルーの置物、これは何だろう。

 デザインも色もすてきだ。サグラダファミリアの塔のてっぺん風だ。照明、ストーブもこんな感じだ。

 通りに面したガラス張りの明るい窓も,波打つ海を感じる。

 イヤホンガイドの画面には、工夫があった。普通に見れば家具など何も置いていないのに、画面ごしに見ると、当時使用されていたであろう家具やカーペット等の数々の調度品が配置されて見える。
この照明も斬新だ。

 壁面に使われているガラスやタイルは廃材をリユースしたらしい。

 中庭の壁は見上げると同じ色に見えるが、実際には下に向かって濃い青、水色、白色と変化している。

 タイルの張り合わせも細部に渡り、滑らかな曲線を出すよう工夫されていた。
廊下のこのデザイン、光の取り込み方、白いアーチがすばらしい。

 この煙突は煙が風に揺られて登っていく様子を表現したらしい。煙突や階段もサグラダファミリアと共通するデザインだ。

 ガウディを十分堪能できた。童話の世界を探検しているようなワクワク感があった。ガウディってやっぱりいい。


 ホテルへの帰り道、カタルーニャ広場のエル・コンテ・イングレスのデパートを覗いてみた。やはりデパートも広場のクリスマスマーケットも閉まっている。隙間のないほどの人の流れだけが賑わっていた。
 8時からはタブラオでフラメンコを観る予約を取っている。時間に余裕がない。サンドイッチ屋さんで明朝用のサンドイッチとグリーンサラダを買い、ホテルに戻り、パックのチンご飯とレトルトの銀座カリー、レタス、トマト、キウリとクルミのサラダ、りんごとコーヒーで夕食を取り、30分程横になりぐっすり眠った。


 タブラオはホテルから歩いて10分程のランブラス通り沿い、老舗コルドベスだ。場所はすぐ分かった。5分程並んで待っていたら、順番に名前を呼ばれ、二階に上がった。天井が低く、洞窟の様な雰囲気だ。白壁なので明るい。 

 ドリンクのみの予約なので、オレンジジュースとサングリアを頂いた。座っていると眠くなる。向かいの座席はほとんど日本のツアー客、やはり目を閉じてウトウトしている人が多い。明かりが消され、ショーが始まった。フラメンコは素晴らしかった!!!!!

 タップの激しいリズミカルな動き・・・・・。
 メリハリのある躍動感が最高!!
 苦悩と情熱の表情が胸に響き・・・・・・、
 スリムなイケメンと妖艶な女性のカッコ良さ!!
 本当になんと表現したらいいのか・・・・・・・濃い動き。
 ギターの演奏、うまい!!!
 踊り手と一体になった歌い手の深い声・・・・、
 何もかもがすばらしかった。

 久しぶりに感動し、すがすがしい気持ちでホテルに戻った。本日は17765歩、今日もよく歩いた。
明日は5時起きでバレンシア日帰り旅行だ。


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バルセロナの旅  4

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12月27日(日)
 また、朝4時に目覚めてしまった。時差ぼけだから仕方がないけど。疲れているのか、疲れがとれているのか、よくわからない。ちょっとぼーっとしてる。朝食はきのう買ってきたサンドイッチとヨーグルト、コーヒー、牛乳、ジュース、ありったけの食材だ。

 今日はミロとカタルーニァ美術館、カサ・バトリョ、夜はフラメンコを見に行く予定だ。盛りだくさんだけど、行けるとこまで、行ってみよう!    
 L3のメトロ,リセウ駅から一度L5に乗換えパラ・レル、モンジツクの丘近くの駅で下車した。ここは迷いなくクリアできた。リセウ駅前の路上にミロのモザイクがあった。バルセロナは、街そのものが美術館だ。

 最初はフニクラに乗り、丘の上に行くつもりだった。でも、いくら探してもフニクラの駅はないではないか。さあ、どうしたらいい?「ドンテ、エスタ、フニクラ?」と通りがかりの人に尋ねてみた。丁寧に応えて頂いたのだが、早口で何を言っているのかよくわからない。ただ、ブロークンと通りの向こうを指さしてバスと言って下さっているのがわかった。フニクラは故障中だから、その先のバスに乗って行け、という事なのか。訳がわからないまま「サンキュー、グラシャス、グラツチェ」思いつく単語でお礼を言い、通りを進んでみた。あっ、バスが止まっている。

 運転手さんにミロ美術館に行きますか、と尋ねると、行くと。あー、良かった。早々にバスに乗り込んだ。バスはグルグルカーブを曲がりながら登っていく。モンジックの丘だ。バルセロナオリンピックで有森裕子が走ったマラソンを思い出す。

 下には地中海が見え、大型客船が停まっている。バルセロナの街も一望できる。空は青、暖かい。オリーブやシュロの木もキラキラ輝いている。やっと終点のミロ美術館に着いた。

 開館は10時からなので、まだ30分ある。小腹が空いたので、持参のチョコレートとおせんべいを食べ、美術館となりの庭園を散策した。ミロ作のモニュメントが数個配置してある。ユーモアも感じ、面白い。

 見たことがないインゲンのような木の実も写真に撮った。

 珍しいオレンジの木もパチリ。

 美術館の入口に戻ってくると、昨日サン・パウ病院前で出会った日本人のご夫婦がこちらに手を振ってくれた。話してみると年齢は私たちとほぼ同じ、鹿児島から4泊でバルセロナだけを周っていると。現役バリバリで働いていらして、大変お忙しそう。4泊はもったいないけど、それでも来られるんだから、すごいなあと思った。さて、ミロ美術館に入場。


 作品の展示がゆつたりと明るい。白壁を基調にしている。原色が多いから色が映える。モニュメント、タペストリー、絵画、抽象的なデザインだけど、シンプルで構図がすばらしい。私はこのすっきり、はっきりしたミロの作品が好きだ。色は赤、青、黄色、緑、黒、マルや三角、ヒューと伸ばした曲線、とてもいい。屋上にあるモニュメントも色、デザインがいい。

 構図を真似て自分も書いてみたくなる。本当に大好きだ。
ミロ美術館から坂を少し下ると15分程でカタルーニャ美術館に到着した。

 入口からの眺望がすばらしい。

 遠くにスペイン広場、下方には神殿のような大柱が4本立っていてその手前に噴水がある。夜には、カタルーニャ美術館をバックにライトアップされた噴水ショーが行われているらしい。汗ばむ気温で上着を脱いで歩いている人が多い。館内に入った。重厚な外観とは雰囲気が違い、新しい感じがした。
ミロの壁画もあった。

 天井の絵も何か本物感がない。ガイドブックを見ると、この美術館は、1929年の万博に合わせて作られ、1934年改築されて美術館になったとのこと。しかし、ロマネスクの分野では世界でも有数のコレクションを誇っているらしい。ただ、広すぎる。作品が多すぎて疲れた。ちゃんと見たら一日以上かかる。私たちは、早足で通り抜けるという感じで、軽く見て廻った。モダンアートの部分だけ少しまじめに見た。それでもクタクタだ。足が棒のようになり、目も頭も疲れた。
 館内のレストランで昼食を取ろうと思ったが、誰もいない。真っ白いテーブルクロス、ピカピカのワイングラス、とっても高級感を感じ、入るのをためらってしまった。そのまま広場に下り、明日のバレンシア行きの切符を買いにメトロでサンツ駅に向かった。


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バルセロナの旅  3

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 サグラダファミリアを後にし、道に迷いながら北側に15分ぐらい歩きサンパウ病院に到着した。中のステンドグラスやタイル彫刻がすばらしいとの事。

 ガイドツアーで中が見学できるとの情報だつたが、残念ながらお休み。あとでガイドブックをよく見たら、25,26はお休みと書いていた。ミージの情報収集不足。病院前の噴水で鳩が水浴びを楽しんでいた。

 最後はピカソ美術館へ。また道に迷い、サン・パウ・ドス・デ・マッチ駅からメトロに。途中路線をL5からL4に乗換えジャウマ・プリメ駅に無事到着できた。
 ここで、昼食をと、程なく歩いたレストランでランチタイム。店の前にメニューの写真があり、注文するのが簡単なので、ここに決めた。

 中の雰囲気もまあまあ、客入りも良さそうだ。

 注文はまず、「ツービア」これはいつでも言える。あとは写真を見てサラダ、

 スペイン名物、マテ貝のナバッハ、

 シーフードのパエリアを注文した。パエリアは20分時間がかかると。それでもOKと。

 ここまでよく歩いた。歩数計をみたら12000歩、クタクタだ。ビールのおいしいこと。ナバッハとは、マテ貝をオリーブオイルとパセリで味つけしたものとのこと。レモンを絞って食べたら、やや硬いが香ばしくておいしかった。パエリアはまあまあ満足、大いに元気回復できた。


 ピカソ美術館に着くと、チケット購入に長蛇の列。一瞬また疲れが戻ってきた。でも、来る前にミュージアムパスポートのバウチャーをインターネットで購入しておいた。

 これを見せれば、もしかして、並ばなくて済むかもしと、スタッフにバウチァーを見せた。ラッキー!!スタッフがチケット購入窓口まで案内してくれた。並んでいたら30分はかかったと思う。やはり、事前学習は大事だ。
 ビカソ美術館は古城のイメージだ。入口すぐに階段があり、その雰囲気が何とも重厚な感じがする。

 展示は青の時代から始まっている。若いころの自画像の絵は、痩せていて、神経質そうな鋭い眼が印象的だ。ピカソの絵の魅力は何といっても、人物の目の表情が生き生きと描かれていることだ。若い時代には、私などの素人が見ても、本当に絵が上手という感じだ。後年になって、キュビズムや、ゲルニカ様の絵の印象が強いが、誇張のない、普通の絵もたくさん書いている。ベラスケスのラス・マニーナスや王女マルガリータを、ピカソ的にもじった絵が何枚も展示してあった。あーっ、後年のピカソってこういう感じなんだという感想で、よくわからない部分もあったが、線が太く力強い感じがした。      スペインの明るい海と鳩の絵も数枚展示されていた。何枚も描き続けることによって何かを探し続けていたのかなあ・・・・・と。強いエネルギーを感じたピカソ美術館でした。館内は写真撮影禁止でした。


 美術館を出ると、通りに面して陶器のお店があった。覗いてみたら、バルセロナらしいあざやかな色彩のお皿や壁掛け等々。ミロ風の絵付けをしたお皿があり、それが気に入って息子宅と自宅用に二枚購入した。こういう買い物がとても嬉しい。割れないよう、厳重に包装してもらった。


その先の列を作っているサンドイッチ屋さんでフランスパンのサンドイッチを朝食用に購入。

 もうじきホテルだ。足どりも軽くなった。カテドラル前の広場を通り、ギター演奏のパフォーマンスを石畳の階段に座って聴き入った。うま~い!

 拍手と1€投入。ふと前の建物を見ると、ガイドブックに載っていたピカソの絵が描かれている壁面が見えた。やはり理屈ぬきで何かいい。

 その横の路地を抜け、やっとホテルにたどりついた。ホテルの前のスーパーカルフールやエル・コンテ・イングレスのデパート、その他ほとんどの店は閉店しており、ホテルのすぐ近くの小さなスーパーで、リンゴ、牛乳、ヨーグルト、ジュース、ベーコン、とまと、ビールなどを買った。野菜や卵はなかった。ホテルに着いた。あー、疲れた!!本日の歩行数17834歩。12.8キロ歩いた。もう何もしたくない。持参した飯綱高原の乾そばをゆで、刻みネギ、わさび、そばつゆとすすり、りんご、トマト、チーズのサラダ、コーヒー、ビール、ジュースのごちゃごちゃの夕食を済ませた。
9時前には就寝した。


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バルセロナの旅 2

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12月26日(土)
 時差ボケもあり、朝は4時半から起床。こんな時間に朝食をとるなんて、めったにない。スマホの「しゃべって翻訳」の使い方を確認した。パスポートはたぶん安全とみなし、室内のセーフティボックスを使うことにした。7時半にホテル出発。

 この時間でも外はまだ暗い。湿度は90%超えとのこと。手や肌が荒れず、ハンドクリームは使わなくて済む。さあ、いよいよ今回の旅行のメイン、サグラダファミリアだ!!!
 カタルーニャ広場には赤いバラが咲いていた。

 冬でもそんなに気温が下がらないんだ。広場脇にベンチ兼、街燈があり、これもガウディっぽい。

 グラシア通りに入ってすぐにメトロの駅があり、そこから三つめにサグラダファミリアの駅がある。メトロの10回券を買った。



 買い方は簡単だった。10回券の絵のボタンを押し、お金を入れればOK。乗車ホームは、地図で終点の駅名を見て、その表示が書いてある方のホームに下りればいい。ここまではスムーズにできたのに、電車が到着しても、ドアが開かない。脇を見ると隣のドアは開いている。どうやらドアの丸印を押して開けるらしい。

 あわててマルを押したら開いた。ちょっと恥ずかしかった。
サグラダファミリア駅に到着。エスカレーターを上り、上を向いたらすごい!!!!!

 すっきりと晴れた青空を抜けるように気高くすっくと塔が4本立っていた。東側の生誕のファサードだ。池の脇のベンチで写真を撮った。まわりはみんな日本人。「写真をとりましょうか」「撮ってもらえますか」と身内気分だ。ネットで予約したチケツトを提示し、いよいよ東側の生誕のファサード。

 外尾悦郎の東方の三博士の礼拝や天使の合唱隊がとても優しい。

 受胎告知など、このサファードは唯一ガウディが生きているうちに完成し、それを外尾悦郎らが近年になって修復したものらしい。何か手作りの温かみが曲線の多さから伝わってくる。
 中に入ると讃美歌が心地よいボリュームで伝わってくる。地下でミサが行われている。柔らかい光がモザイク様のステンドグラスから入ってくる。ステンドグラスは赤、オレンジ、緑、青の四つの基調の濃淡で構成されていた。東側は青、西側は赤が基調になつている。

 柱は見事だ。上にいくにしたがって二つに分かれたり、四つに分かれたりして天井を支えている。力学的には、円柱をねじって強度を上げていて、デザインの発想はヤシの木からきているらしい。柱の削り型もすばらしい。

 天井はシュロの葉のモチーフで飾られ、教会の中はまるで森のように見える。

 指定された時間にエレベーター前に行き、エレベーターで東側のファサード、塔の中間まで上り、階段で下ってきた。通路が狭く混雑しているが、バルセロナの街が一望できた。混雑していて思うように進めなかったが、それでも、生命の木の裏側やカタツムリの階段を上から、下から面白く堪能できた。

 次は地下を巡った。ガウディの設計構想やその模型、これまでの作成の流れやねじれの構造、柱の削り方の原理、職人たちの工房など

 逆さ吊り模型、内戦と大戦によって破壊された後の修復の様子もよくわかるように展示されてあった。

 ミサが地下で行われている様子が一階から、ガラス越しに見えていたのに、どうしてもそこにたどり着くことはできなかった。たぶんガウディのお墓もそこにあったのだと思う。とても残念。心をこめて手を合わせたかったのに。最後に正面のファサードを見に行った。前面の彫刻がまだ何もできていないからか、近代のビル建築現場の様な印象を受け、少しガッカリした。

 外に出て少し離れた場所からサグラダファミリアを見ると、もう少しモヤがかかったように霞んで見えた。街の風景に溶け込んで霞んで見えるサグラダファミリアもまたいい。

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